アクアにチャイルドシート3台はいけるのか
我が家の現在の車は、祖母が使わなくなり譲られたトヨタのアクア(2017年購入)。5人乗りなので、子供3人、大人2人が一応乗れる車です。
この度、三男が産まれることになり、また新たにチャイルドシートを検討しなくてはならなくなりました。しかし、そこには様々な問題が立ち塞がっていました。これから、子供が産まれチャイルドシートを購入する方、車を購入する方はぜひ参考にしてください。
現在の我が家の状況
車:トヨタのアクア
現在使用中のチャイルドシート:クルリラ プレミアム(アップリカ)、エアグルーヴ プレミアム(アップリカ)
アクアは正直子育て世代用乗用車ではありません。我が家も譲られなければ子供がいる状態でアクアを選んでいないでしょう。しかしまだ乗れるので3人目が産まれるとなっても、私としてはまだ乗りたいと考えていました。
チャイルドシートは共に出産祝いで実家にアカチャンホンポで購入してもらった物になります。
現在チャイルドシートはこの2台を後部座席に置いていますが…狭い。なぜなら、アクアの座席の形状のせいです。
家の車は子供の保育所の砂で汚いので自主規制(汗)
サイドと真ん中がフラットでなく盛り上がっているため、チャイルドシートを後ろに2台つけるとかなり狭いです。傾いてるので寄せることもできず、下の写真のようになります。
しかし後部座席に3人座るしかありません……誰が座るのか。
車は平日はパパが使用しており、保育所の送迎もパパがしています。
そのためしばらく乗ることになるのは
平日:パパ(運転)、長男(4歳)、次男(2歳)
休日(お買い物):パパ(運転)、ママ、長男(4歳)、次男(2歳)、三男(予定)になります。
アクアの後部座席にチャイルドシート3台は厳しい
チャイルドシート設置義務については、道路交通法の第71条3ー3項に「自動車の運転者は、幼児用補助装置を使用しない幼児を乗車させて自動車を運転してはならない」と定められており、幼児を車に乗せるときは、チャイルドシートの着用が義務付けられています。道路交通法でいう「幼児」とは「6歳未満の者」のことなので、5歳までは着用義務があるという事になります。
つまり我が家ではチャイルドシート3台は必須になりますね。
後部座席のシートベルトについてはアクアに限らず、2012年7月以降製造の車については後部座席中央も3点式シートベルトが義務づけられたので、現在ほぼ全ての車の後部座席中央も3点式シートベルトになっています。
またチャイルドシートも、日本は2012年7月から国連欧州経済委員会が定めるUN(ECE)基準を採用しており、現在はECE R44(以下R44)とECE R129(以下R129)のいずれかの安全基準を満たしたチャイルドシートだけが、日本での新規販売を許可されています。そのため、チャイルドシートは3点式シートベルトかISOFIX対応のものが販売されております。
後部座席中央も3点式シートベルトなので、チャイルドシートは取り付けられるのですが…やはりアクアに取り付けるには狭い。
長男は現在4歳(あと少しで5歳)。法律ではチャイルドシートは「6歳未満の幼児」に使用が義務づけられあと少しの間ではありますが……チャイルドシートを卒業してシートベルトを適切に使うには大人の体格が必要なため、140cmに満たない子供にはチャイルドシート・ジュニアシートが必要との話もあるので、まだまだ必要でしょう。
つまりアクアに全員で乗るには、後部座席に子供2人+大人、助手席に子供1人で座るしかないのです。後部座席中央に座るのは私(ももママ太郎)になるでしょう……産後スリムにならなくてはきついです。
助手席にチャイルドシートはOKなのか
法律上の話をすれば、チャイルドシートを助手席に設置しても問題はありません。法律では「6歳未満の幼児」に使用が義務づけられているのであり、その設置の場所については指定がされていません。ただし、危険性があるので、推奨はされていないのが事実です。
なぜ助手席へのチャイルドシートの取り付けは推奨されないかというと、万が一交通事故が起きてエアバッグが作動した場合、チャイルドシートとの間に子どもが挟まってしまうからです。助手席にチャイルドシートを取り付けると、大人が乗車するよりもエアバッグに近くなり、膨張した際は押し上げられて助手席との隙間が潰されてしまうのです。
しかし、推奨されないとはいえアクアに乗るためには助手席にチャイルドシートを取り付けるしかありません。調べたところ以下の2点には注意を払うべきということが分かりました。
①後ろ向きのチャイルドシートは使わない
後ろ向きのチャイルドシートを使用するとエアバッグが背面に当たり、子どもが負傷する可能性があるので、必ず前向きのチャイルドシートを使うようにする。
②助手席の座席は十分にスペースを広げる
助手席を可能な限り後ろまでスライドさせスペースを広げ、エアバッグが作動したときに子どもが圧迫されないようにする。
※車種によってはエアバッグが作動しないようにできるものもあるらしいです(特に海外メーカー等)。自分の車がどうかはそれぞれのメーカーで確認し、作動しないようにするには正規店で作業してもらってください。作動しないようにできれば、次に説明する選ぶ種類でも幅が広がります。
以上のことから、助手席に座るのは長男で、新たに長男のチャイルドシートを購入することにしました。
また、ここまでチャイルドシートとまとめて呼んでいましたが、厳密には子どもの年齢によって名称が変わります。
ベビーシート:新生児から1歳頃まで使用可能
チャイルドシート:1歳頃から4歳頃まで使用可能
ジュニアシート:4歳頃から使用可能
長男は4歳なので今回選ぶのは長男用のジュニアシートになります。
アクアの助手席につけられるジュニアシートはアップリカ一択
さて実際にジュニアシートの検討に入りました。
しかしここで一応上位のメーカーの取扱説明書を確認していって、驚愕の事実を知ることになりました。
コンビ(Combi)取扱説明書
グレコ(GRACO)取扱説明書
エールべべ(AILEBEBE)取扱説明書
マムズキャリー(MC)取扱説明書
日本育児 取扱説明書
……ほぼ全てのメーカーがフロントエアバッグのついてる席での取り付けを不可にしているのです。フロントエアバッグは助手席に通常ついてるものでアクアもついてるとのこと(※1)。
※1 トヨタは助手席エアバッグのカットオフについて、国内仕様については機能を停止できる仕様は採用していない、とのことなのでエアバッグを作動しないようにすることも難しいです。
そんな絶望的な中……
アップリカ(Aprica)取扱説明書
アップリカ(Aprica)
信じてました。今まで2つのチャイルドシートも色々悩んで決めた貴方なら大丈夫だと!ここまでくると、アップリカのまわし者みたいですけど、本当にありがとうございます!!条件として「座席をいちばん後ろまで移動(スライド)させ、フロントエアバッグが作動した際の影響ができるだけ少なくなるようにする」かたちにはなりますが、他のメーカーが不可にしていた中、アップリカだけがこの項目がついていました。
アップリカで今回対象になるジュニアシートは以下の三つ。
エアライド(1台)【アップリカ(Aprica)】[チャイルドシート ジュニアシート 3歳 ハイバック] 価格:9,780円 |
クッションジュニア コズミックネイビー NV(1台)【アップリカ(Aprica)】[チャイルドシート ジュニアシート ブースター] 価格:3,850円 |
エアグルーヴ AE(1台)【アップリカ(Aprica)】[チャイルドシート ジュニアシート 1歳] 価格:19,100円 |
我が家はパパと相談の上、エアライドを購入しました!上の子もまだまだ小さいですし、助手席に座らせることの安全性も考えました。
また、助手席をなるべく下げるためにも、今まで1番大きいチャイルドシートのクルリラ(新生児から使用できる物)を今までは助手席後ろに取り付けていましたが、車検の際運転席後ろに取り付け、逆にしました。
実際の写真は、車が汚いのでやはり自主規制(笑)
しかし実際後ろの真ん中はかなりキツイです。三男のクルリラが低月齢のうちは後ろ向きでスペースがあるのですが、前向きになったら……その時はその時また考えましょう。